残業代請求

リモートワークで適切に残業代を支払ってもらうために気を付けることとは?

リモートワークで適切に残業代を支払ってもらうために気を付けることとは?
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1.この記事の紹介

近年、新型コロナウイルスや働き方改革の影響で、リモートワークや時差出勤など、これまでは想定できなかった働き方が増加しています。

リモートワークの方が適切に残業代を支払ってもらうために、メールの履歴、パソコンのログイン履歴、勤務時間を記載したメモなどの準備をしておく必要があります。

労働者が所定労働時間を超えて労務を提供した場合、会社に対して残業代を請求できることは労働者の権利です。

本記事では、リモートワークの特殊性に触れながら、従業員の権利である残業代が適切に支払われるために準備しておくことを紹介します。

2.この記事の対象の方

  • リモートワークが多い方
  • 職場外で仕事をすることが多い方
  • ご自身が残業代が請求できるのか、不安な方

3.リモートワークの特殊性

出社した場合は、タイムカードや会社の入退室時間などの記録で勤務時間を管理して、所定労働時間を超えた分については残業代が支払われます。

しかし、リモートワークではこれらの記録が存在しないという特殊性があります。

そのため、出社するときよりも、労働者において、労働時間を裏付ける資料を準備しておかなければ、会社が労働時間を把握することができない結果、適切な残業代が支払われない可能性があります。

そこで、どのような証拠があれば労働時間を主張・立証できるのかが重要なポイントとなります。

4.リモートワークにおける労働時間の主張・立証のポイント

結論として、残業代の証拠の種類を定めた法律はありませんので、勤怠の時間が分かるものであれば証拠となりえます。

例えば、メールの履歴、パソコンのログイン履歴が残業代を請求する有力な証拠となります。

さらに、判例には、労働者が作成したメモが、残業していたことを示す証拠として求められた例もあります(大阪地裁平成17年10月6日)。

もっとも、かかる判例は労働者作成のメモを上司が確認していたという事情が考慮されているので、リモートワーク中の勤務時間を記入したメモは、上司や会社に提出しておくことをお勧めします。

5.諦めないでください!

リモートワークは出勤した場合と異なり、タイムカードや会社の入退室時間などの記録がないため、残業代を請求するのは難しいようにも思えます。

しかし、リモートワークであっても、メールの履歴やパソコンのログイン履歴、さらにはご自身で作成されたメモなども、残業代を請求するための証拠となる可能性は十分あります。

リモートワークなどで通常の勤怠の記録がないため、どのような証拠があれば残業代を請求できるのか分からないという方は、一度弁護士へ相談してみることを勧めします。

投稿者プロフィール

牧野 孝二郎
牧野 孝二郎弁護士法人PRESIDENT弁護士
法律専門家として優れていること、そして、優しく誠実に依頼者に寄り添う弁護士であることを理想とする。
大手法律事務所で、事業部の責任者を務めた後独立し、自身の思いを名前に冠した「優誠法律事務所」を設立。
その後、「テクノロジーと人の力で、権利が自然と実現される未来を創る」という弁護士法人PRESIDENTの理念に共感し、入社。
現在は、労働問題及びネットトラブルの事業責任者として、これらの問題を取り扱う。

■経歴
2009年3月 法政大学法学部卒業
2011年3月 中央大学法科大学院法務研究科修了
2012年12月 弁護士登録(東京弁護士会)
2012年12月 都内大手法律事務所にて勤務
2020年6月 Kiitos法律事務所設立
2021年3月 優誠法律事務所設立
2023年1月 弁護士法人PRESIDENTにて勤務

■著書
・交通事故に遭ったら読む本 第二版(出版社:日本実業出版社/監修)
・こんなときどうする 製造物責任法・企業賠償責任Q&A=その対策の全て=(出版社:第一法規株式会社/共著)
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